ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ
- 作者: ブルボン小林
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/09/09
- メディア: 文庫
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ゲーム雑誌などに掲載されたブルボン小林さんのゲームエッセイを集めたのが本書。
この本を手にとってブルボン小林という人を知ったのですが。
ゲームエッセイというジャンル、雑誌にあるのを読むことはあっても、一冊の本として読んだのははじめてかもしれないだけれど、立ち読みしてたら、「『平安京エイリアン』はなぜ平安京なのか」というエッセイで、
多分、『平安京エイリアン』は、企画の時点から「平安京でいきましょう」ではなかった。はじめに「碁盤状しか描けません」があって、「だったら舞台を平安京ってことにしようぜ」という流れだった(のではないか)。【中略】誰からなにを聞いたわけでもないのに、考え始めた途端に、ほどけるように分かってしまった。
これは僕が特別に優れた洞察力を持っているということではない。長くゲームをみてきたの人なら誰でも考え得たことだ。
(上掲書 p18)
というのがあって、とても納得してしまい、買ってしまった。
昔のゲームがとりあげられたりもして、怒られげーのすすめ(上掲書 p101)など、わざと失敗をして、ゲーム内の教官に罵声をあびせられるのを楽しんだりと、昔のゲームは、かなり遊び手が、製作者の意図を越えて、遊び方、楽しみ方を見つけていたりしたことに気づかされたり。
イースについて書かれているエッセイを読んでいて、猛烈にゲームがしたくなったのでPSPのイースⅠ&Ⅱ Chroniclesを勝ってきてしまった。
ゲームしたくなるエッセイです。