monomadoのブログ

本を買う話とか、読んだ本の話とか。あと時々、旅行の話を。

マザーウォーター

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2週間前に深夜映画で「かもめ食堂」をやっていた。
見てしまった。
こういう映画は深夜映画のように、邪魔が入らない状況で、かつ、手持ち無沙汰で、かつ、消極的に、あるから見る、程度で観るのがよい。
逆に言うと、DVDをわざわざ借りてきて、休みの日の午後に、さあ見るぞ!と観ようとすると、きっと退屈な気分になると同時に、その日、何か損した気分にすらなるだろう。

こういう映画は、しかし、映画館にわざわざ見に行ったりするのがいい。

マザーウォーターを見に行った。母から聞いた感想によれば、街中のくせに人が少なすぎる。それがいや。といっていた。

観た感想。

ロケ映画ではない。でも、それは意図的であることはわかった。この街はいいですね、とセリフがあるが、街のにおいはまったく感じない。その街に住んでいる人という実感がまったくないのに、街を語る人たちがいるこの映画は、別に京都である必要もないような映画だったとも言える。
映画はスタジオではなく、ロケに限る、と最近思って久しいが、この映画はそういう意味ではロケ映画ではない。母の感想にはなっとく。

映画館なので、中座することも早送りもできないが、このリズムに浸っていることに価値ある映画なので、映画館で、ぼんやりと映画を見続ける。

とりとめもなく、ドラマもない映画で、かつ、セリフたちにはほとんど意味はないようなもの。街中にも、少しシャレた街中に簡単に見つかるだろう風景がならぶ。

あとは、キョンキョンはきれいでいいなぁ。と時々思ったりしながら、ぼんやりしている。

という時間をすごす映画。という感想。
また、深夜映画ででもやっていれば、観るかもしれない。