monomadoのブログ

本を買う話とか、読んだ本の話とか。あと時々、旅行の話を。

奈良町をぶらりと歩く


昼間から、奈良にでかける。目的は、奈良町をぶらりと歩くこと。
そして、奈良町の銭湯にいくこと。

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15時くらいに奈良に到着。近鉄奈良駅から、「東向き」⇒「もといどの」⇒「下御門」と商店街を抜ける。
途中に、古本屋が4軒。
本を5冊ほど買う。
・オーパ!(集英社文庫) 開高 健
・聖と俗 宗教的なるものの本質について(法政大学出版局 ウニベルシタス) ミルチャ エリアーデ
・科学認識論(白水社) ガストン バシュラール
ニーチェ(講談社学術文庫) 山崎 庸佑
・第一阿房列車(新潮文庫
・聖なる神 -三部作− 無削除完訳版(二見書房) バタイユ生田耕作 訳)
・書物憂楽帖(TBSブリタニカ) ジェラルド・ドナルドソン

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奈良の古本屋はとにかく安い。特に上記の商店街の中を通りぬける間にあるところはそうである。
(僕のお気に入りは、下御門の十月書林さん)

買い物は想定外であるものの、その後、奈良町をぶらりと一周する。ぐるりと回ると、元興寺の前に酒屋だけど、いくつか床机をならべていて、地酒やビール(キリン)が飲めるお店があり、ビール、大吟醸を飲んでほっこりする。飲んでいると、途中雨が降ってきて、寺の塀べりに、子供が絵を描いた行灯が置いてあるのを、店の女将や近所の人とかと片付けたりしている光景が、おもしろく、気持ちのよいものだった。店にいる間に雨がざっとふり、やんだ。

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ほっこりしたところで、奈良町の銭湯「美好湯」に入る。古くからあるらしい、その銭湯は地元の人以外にも、時々旅行者がくるらしいことはくるらしいが、地元の年寄りばかりで客が占められていた。

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お湯がひたすら熱く、1分ほどで茹るので、10分ほど、浴槽に腰掛けて休むというのを3度ほど繰り返した。
風呂から出ると、おじいたちがうなぎの話で盛り上がっていた。そういえば、土用の丑の日である。
「中国では、うなぎに人糞をくわしるんや」「人糞、人糞ていうな」といった具合に。
風呂からでて、商店街の方まで歩く。途中猿沢の池の前を通る時、写真を撮る。日の落ちる直前の頃、池に空がきれに写るきれいな写真がとれた。そして、宵闇がせまるなか、みやげ物やの出店が、きらきらと光る様を写すことができた。

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奈良の東向き商店街の中、マクドナルドのあるビルの上にある「天まであがれ」という居酒屋に行く。いわゆる民芸居酒屋なのだが、僕が小さき時からあるところを考えるともう30年近く店をやっているのではないかと思う。老舗である。
奈良の居酒屋は、かなりクオリティが高いと思う。だいたいどこでも安いし、きちんと料理したものを食べさせてくれる。天まであがれはそんな奈良のなかでは屈指の名店と決めている。やはりよいお店では、アルバイトでもきちんともてなしの気持ちがこもっていて、店の雰囲気もよろしい。
お連れ様と、てんぷらを喜んで食べる。二人で、ビールを飲んで、日本酒を飲んで、おさしみを食べる。

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奈良はとにかくのんびりと落ち着く。時にでかけるにはいいかもしれない。