monomadoのブログ

本を買う話とか、読んだ本の話とか。あと時々、旅行の話を。

博多から小倉へ。門司へ。下関へ。

宿をチェックアウトして、朝から、宿の近くにあったProntoに行く。オフィスビルの一階にある店。まだ朝早く客も少ない。できるだけたくさん食べれそうなモーニングセットを食べる。

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博多から小倉へ。別府駅で指をくわえて乗りたい乗りたいと思っていた特急ソニックに乗ることができたのがうれしい。とてもあっさりと小倉に到着。昨夜に、九州の路線図を眺めつつ、予定では小倉に一泊する予定にしていたが、下関まで朝からでかければ十分に見て回れると判断して、朝から小倉、門司港、下関を見てまわって、そのまま新幹線で帰ってこようと考えていた。

小倉駅でまず観光マップを見る。どこに行こうか。小倉城とかあるので、だいたい、そのあたりをめざせばいいのはわかったけど、「チャチャタウン小倉」がひどく気になったので、まずは行ってみることにした。

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ついてなるほどだけど、観覧車があるということを覗いて、普通のシュッピングセンターといったところ。まだ10時過ぎくらいのことでほとんどお客もいないような感じ。近所の人が、ジャスコ的に買い物にくるところといったところだろうか。UNIQLOがあったのは関心した。こんなところにもあるとは!的に。

チャチャタウンを出て、小倉城方面へ向かって歩く。商店街の近くまで歩いてくると、路地があり、スナックやらが入っている雑居ビルが立ち並ぶも、やや古めかしい感じの路地に着く。地図を見ると森鴎外が住んでいた家があるとのことで、花屋に詳しい場所を聞きつつ、見に行く。

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Wikipediaを見て、この時、何したのかと思い出そうと見てみたら、小倉「左遷」て書かれていた。旧居跡にあった年表の類には「左遷」なんて言葉は一切書かれていなかったが、いまさらそういうことかと納得。しかし、小倉は軽く歩いてみて思うが、とても住みよい場所だと思った。とても落ち着いているが、商店街、アーケードもある。九州を回ってきた中では、住んでもいいなと思う。しかし、城と城下町というのは、自分はとても居心地のよさを感じる場所だと、九州の旅行を通じて感じた。そういえば、今住んでいる場所も大阪城の近くだし、何かと城下町という場所に縁があるのかもしれない。

旧居跡を出て、アーケードを抜け、小倉城に向かう。

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特に登っても仕方がないとは思うものの、何か義務感のようなものを感じて登ってみる。お城の脇には松本清張の博物館みたいなものもあったが、こちらはスルーした。

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城の中には、なにやらからくり人形じみたしかけがあったりと、趣向がこらしてあったが、おじぎをするくらいのマネキン風といったところで、まだまだ熟成が足りないな、とか勝手に思いながら頂上を目指す。
天守閣というのは登ってみても、だからどうしたというような気分になって、一応、東西南北と見渡すけれど、「だな」という感じの納得があるばかり。

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スタスタと降りる。小倉にこそは!と思って調べてみると、駅の北口側に「古書城田」があるらしい情報を得たのでひとまず、古書店をめざして、アーケードを横目に駅へと向かう。


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小倉駅前のマクドナルドは外装にでっかいMの看板が2階建ての建物いっぱいにまたがっているのが印象的。こういう駅前の景色に一役買っていく気概があるのは、どこにいってもあるチェーン店でも「えらい!」と思ってしまう。そのマクドナルドの向かいに、ミスド的なカウンター方式のパン屋さんがあって、繁盛している。おばちゃんが客が指定したパンを取り出してレジしてくれるところで、ひとつ買って食べてみる。
パンにハムとレタスとトマトをはさんだもの。

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パンを食べながら、駅を抜けて北口へ。北口はバスのロータリーとタクシー乗り場。少し行くと、九州ではじめての古本屋に到着。扉の張り紙に「猫を外にださないよう注意してください」と注意書きがあった。中は、文学関連の書籍もきちんとそろった、僕好みのラインナップで、しばし背表紙をながめ、うれしい気分になる。折角だからと無理して探して、『作家の仕事部屋』(中央公論社 ジャン=ルイ・ド・ランビュール 岩崎 力訳)を買う。

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フランスの評論家、作家に、どんな風に仕事するかをインタビューしたものを集めた本で、ロラン・バルトレヴィ=ストロースマンディアルグ、ミシェル・レリス・・なんで人たちが並んでいる。文庫があるのかとかあまり調べてもいないがおそらく古本でしか手に入らないことだろうと思い1800円くらいしたけど、購入する。

パンを食べたので、ひとまず落ち着いたということにして、再び商店街の方に戻る。

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やや脇にそれる形で入ってみた商店街が、魚屋さん、肉屋など食材を扱う商店が立ち並ぶところで、おいしそうな魚なんかがとても安く売られているのをみる。今日帰ることにしているのだから、買って帰ろうかと思うくらいだったけど、眺めるだけにする。

一通り見た。なので、電車で門司港に向かうことにする。2,3駅くらいのところにある。

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門司港は、旅情を誘うようなポスターがJR大阪駅を歩いていたりすると貼ってあって「門司港レトロ」なんて書いてあるから、どんなもんだろうと思って期待していったけど、古い建物が残っていると言うよりかわ、レトロ風に街を作り直したといった感じ。
ぐるっと港を見て回って、嵐山のお土産屋が立ち並ぶところを歩いた時のような気分になりつつ、げんなりとする。

九州旅行最後の目的地と同時に、九州を船で飛び出すという趣旨のもと、門司港から下関へ船で渡る。
わりと小ぶりな船でやく15分程度。

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さよなら九州、と一人悦に入ってみる。

つくと、市場があるのが目に付く。そして3時くらいなので、市場としてはもう終わっている状態、ということを理解する。

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とりあえず市場に向かってみる。そろそろタイムセールをしているようないきおいで、寿司だの、刺身だのを売っており、フードコート的に買ったものをその辺りで座って食べれるような形になっている。

おみやげに明太子を買って帰ろうと考えていたのだけれど、下関について明太子の文字をみなくなってしまったことに愕然する。いつでも買えると勘違いしていたが、下関にくると「ふぐ」の世界になってしまっている。

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関さば、関あじといえば、有名なブランド。ここでは安く食べれるのではと思ってみたけど、結局、ありつける確率はあがるけれど、値段はそれなりだ、という感じ。結局、いいお店に入らないとありつけなさそうな状態なのに、3時くらいって大体が準備中なんだな。

仕方がないので、市場のそばにある回転寿司にでも入ってみる。
1皿食べて、でていく。だって冷凍ものだったから。何の因果でこんなところで非新鮮な魚を食べねばならぬのかと思って。

下関はあまり、得るものないなあと思い、そろそろ夕方。
帰ることをにする。港から、JR下関駅までは30分くらい歩けばつきそうなので、歩くことにする。

途中、やたらにでかいタワーが見えていて、あまりに気になったので登ってみることにする。
しかし、なんでこんなものを建てるお金が湧いてきたのか?あきらかに胡散臭い第三セクター的な建物。第一に、イメージキャラクターが「タワー君」というのは、いくないですな。登ってみた。高いだけに景色はいいけど、博多タワーが無料だったのに600円もとられた。

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下関はとりあえず、建物が謎。駅前の歩道橋が張り巡らされているのも、なんか、どっかで儲けた人がいたのでは?と思ってしまう。

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駅前の百貨店の建物はフェリー風でとても面白い。
そして、遠くからこのカテドラル風の建物がかなり気になって、市役所とか何か?と思っていたら結婚式場であったことに度肝を抜かれる。
下関よ、なんだこの需要は?と訴えたくなる街づくり。もっとのびしろあるはず!と思いたくもなる。

さあ、帰ろうと新幹線のチケットを買いにいくと、小倉まで戻ったほうが早いですよ、って言われて、本当は後戻りとかなしできれいに帰りたかったけど、さきほど別れを告げたはずの九州に再開。といっても関門トンネルを抜けれるというのもまた楽しいことではある。九州に戻る。再開の挨拶も忘れずに。

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小倉の駅で急ぎで「うにめし」弁当を買う。
ビールを飲んで、この旅の締めとする。

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新大阪に着く。700系は初めて乗った。

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淀屋橋で乗り換え。
ビルと川を見上げて、帰ってきたということを思う。
といっても、大阪は僕の故郷でもないけれど。
少しは大阪に住んでいるということも慣れてきたのか、慣れていないのか、と思いつつ「帰宅」する。

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今回の旅行は草履でまわった。帰ってから気づいたのは、靴よりも草履のほうが疲れにくいということも、また旅の収穫。