monomadoのブログ

本を買う話とか、読んだ本の話とか。あと時々、旅行の話を。

鹿児島から熊本へ 肥薩おれんじ鉄道でよく眠る。

鹿児島は、確かに都会だけど、のんびりしていた。
歩き安かったし、街がきれいだった。

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駅まで歩き、鹿児島本線で鹿児島中央から川内まで。
今日は特急には乗らない日なので、電車を楽しむのであります。

九州の電車は普通の電車でもとても現代的な作り、ドイツで乗ったすてきな電車を思い出す。と喜んでいるうちに、うとうとと。

九州旅行では、意気込んで本を6冊くらい持ち込んでいた。電車の旅であるし、フェリーにのったりと、とにかくゆったりした時間をすごせるはずだから。さすがにハードカバー本を持ってくるような暴挙はしないまでに、学習はしたけれど、ミシェル・レリスの『幻のアフリカ』は、文庫といいながらでかい。読みきるのは難しいにしても、けっこう読めると思って、電車に乗る度に、開いて読もうとするけど、外の景色がきれいだから、外を眺めて、気がつくと眠くなり、少しうとうとして、気づくと到着を繰り返す。

幻のアフリカ (平凡社ライブラリー)

川内から、肥薩おれんじ鉄道に乗る。
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想像通りの単線の電車。とてものんびりしている。

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車内もかなり快適だ。トイレもあるのが安心だ。

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海岸線を走るのであります。景色が飽きない。

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駅もお花があったり、とてもきれいに整備されていて、とても気持ちがいいです。

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出水で一旦下車しました。鹿児島中央から出水までの切符しか買えなかったからどうしたもんかなと思いながら、お腹も空いたことだし、何か食べ物を探す。といっても、駅前にお店がありそうもないので、新幹線の駅側にいって、お土産屋の隣にあるそば屋で食べる。おいしかった。
1時間くらいの待ち時間。ごはん食べて、たばこ吸ったらちょうどよかった。

再び、おれんじ鉄道で、八代に向かう。
昼からのは、とにかく眠くて、もったいないことに寝てしまった。

八代から、普通電車に乗り換え、熊本に向かう。
九州の電車はとにかくいい。

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熊本に到着。

路面電車が走っているのが見えたので、路面電車で熊本中心部まで向かう。まだ3時くらい。いったん、ホテルに荷物を置きにいって、熊本城を見に行く。

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そして、登った。

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いままで、行ったことのある城の中では、いちばん立派だったと思う。
熊本城以前/以後があるとしたら、以後において、明確に言えるのは、城があったら登りたい、と自分が変わってしまったことだろう。

街中をぶらぶらとしてみる。熊本も、真ん中に老舗的な百貨店があり、その周辺に何筋かのアーケードが取り囲むような形状をしている。こういった市街地の姿は、鹿児島でも、熊本でも同じ雰囲気を感じる。ちなみに京都も、高島屋、大丸を中心にアーケードが並ぶところは、似た印象といってもいいかもしれない。これが、都市中心部の基本的な形成モデルとなっているのだろうか。いずれにせよ、鉄道と百貨店と、それをとりまくアーケードというのが基本モデルなんだろう。

ぶらりぶらりと歩く。ひとまず、ご飯を食べたい。だから、ラーメンを食べに行った。ぐるナビで評判を調べてみると、天和ラーメンというのが、出ていたので行ってみる。
途中、鹿児島同様に、呼び込みに声かけられまくりだったが、「ラーメン食べたい」でいきなり、呼び込みをあきらめて、おすすめを教えてくれるやさしさは、もっと大阪とか学ぶべき。

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これが、天和ラーメンか。コロッケとかの色紙とかたくさんあった。飲みのラストに食うべきなのだろうが、いきなりラーメンでこれ天和。あがり!ということで、熊本のナイトライフ終了。
さらに、アーケードをぶらぶらとする。まだ六時過ぎくらいなんだけどね。

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いい雰囲気の本屋を発見する。長崎書店。熊本出身のアーティスト、ショップ店員などがおすすめする文庫を、新潮100冊、ナツイチに対抗して冊子を作って、特設コーナーを作っていた。地域密着型で、さらに打って出ている感じが好感をもてた。しかし、扱う本は、比較的平凡だったのが、残念。店舗面積もあるだろうが、知的に掘り起こしが発生するような棚があってもいいではないかと思ったけど。

くたびれてきたので、コーヒーの飲む。

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帰って、ビールを飲んで、寝てしまう。
この旅の夜はいつも、とても早い。