整理HACKS!
- 作者: 小山龍介
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/06
- メディア: 単行本
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野口 悠紀雄の『超整理法』以来、整理法の本は結構読むのが好きで、それなりに活用してきているが、最近の整理法のもっぱらのトレンドはいかにデジタルアイテムを整理法に利用するか、というところだろうか。そういう意味で、本書の小山龍介という人はデジタルアイテムを有効活用した仕事や読書などのHACKを紹介する人として、けっこう参考にしている。
目次は以下の通り
Chapter1 書類ハック!
データ集約とアクセス分散
Chapter2 環境ハック!
環境の統一と洗練
Chapter3 情報ハック!
時間軸と空間軸
Chapter4 生活ハック!
ルーチンとサプライズ
Chapter5 思考ハック!
情報分割と統合
Chapter6 人脈ハック!
リンクとショートカット
Chapter1は紙とデータとをどう扱うのかというお話。基本的には紙もスキャナーで電子化して集約するという方法論のよう。
Chapter2は複数の端末を、仕事先、自宅、屋外(モバイル)で使い分ける場合に、それらを同期するテクニック(SugarSync ScanSnapが紹介されている)と、おのおのの端末のマウスだとか物理的なところもできるだけ近づけてストレスフリーな環境を作ることがかかれている。
同期化すれば、たしかに散らからないのと、整理の目的が、情報へのアクセスの容易化とするばらば、デジタルの世界では、同期して一元管理することが有効な手段になるのかもしれない。
デジタル端末も個人が複数持つような時代になれば、(たいていの人でも、PCと携帯電話くらいはもっているのだろうから)、自分の情報の整理は、一箇所にまとめておきたいというは確かにその通りだと思う。
とにかく一箇所にまとめる。整理はしないで、検索の技術を利用する、という考え方は基本的に正しいと思う。これが書類ならこうはいかないので。
一箇所にまとめる場合、それが必要かどうかを判断するのがストレスで、判断は必要になった時という、自分の頭で判断するのではなく、状況に判断させるというの、ある意味でうまいやり方なのかもしれないとも思う。
まず、これほど、自由度が高く、同期化する上でのセキュリティの問題が気になること。少なくとも私の会社では、こんなことは許されないと思う。もちろんWebストレージ上にしかデータは存在しないとしても、端末を持ち出すだけでもうるさい状況で、こうも自由度が高く仕事ができる状況はなかなか難しいところ。少なくとも僕のような顧客先で働くSEにはマネしにいくいところだと思う。
(Macがメインに使っているので、紹介されても使えない、という点でマイナス)
アイデアとしては利用できないかは検討してもいいかもしれないが。
あとのChapterには、あまり気になることはかかれてなかったと思う。
紹介されていたツールにEvernote(エバーノート)というメモツールがあった。
Evernote(エバーノート)
http://www.evernote.com/
便利そうなので、後日、試してみたい。