monomadoのブログ

本を買う話とか、読んだ本の話とか。あと時々、旅行の話を。

カラオケ化する社会

カラオケ化する世界

大阪の地下街の古本屋にちょっと立ち寄った際に購入した。

世界に通じる日本語「カラオケ」の世界でのあり方をまとめ考察する書。
国が変われば、カラオケの利用の形態も変わっており、顕著な違いとして描かれるのが
アメリカでは、カラオケは人前(知らない人も含む)の前でヒーローになることができる、自己を露出する喜びを得るためのものであるのに対して、日本では個室で特定の人間との関係を親密にするためのものとして利用されるのが一般的であるとされている点である。

いずれにせよ、他者とともに歌うことがコミュニケーションをきわめて円滑にする力をもっている
ということを思い知らされる。

また、アジアの国では、カラオケが家族で楽しむものという側面もなくもないが、売春と緊密の関係にあることも取り上げられている。

中国に行った際に、女の子がついてくれるカラオケにいった時のことを覚えていて(その店はただ単に女の子が酌をしてくれるお店)だったが、やはりカラオケというものが、別の意味を帯びていることに違和感を覚えた。

いくつかの疑問

・なぜカラオケは、ともにカラオケする人との距離を近くする力をもつのか?
・たとえばコンパの2次会といえばカラオケが定番となるのは、上記の疑問とも含め、どうしてか?

少し分析してみたいようにも思うが、この答えは本書には少なくとも書かれてはいない。
ここでは、カラオケの力が記されているので、ここから先は自分なりに考えてみる必要があるかもしれない。